ロレックス デイトナ・エル・プリメロ 16520 エル・プリメロを積んでいるからというだけで旧型でありながらお値段が高いこの現状をどう捉えるのか・・・
ただ・・・遠目に見る限りでは、デザインのアウトラインがほぼ同じなので、あまりその違いがわからないというのが正直なところだと思います。
デイトナというネームバリューのみを目当てに購入するのであれば、あえてこのデイトナ・エル・プリメロを選ぶ必要なありませんし、実際に腕に着けてみても、気持ちを高揚させてくれるような高級感は明らかに次の世代の自社ムーブメントを搭載した116520の方が上です。
しかし、中古市場ではロレックスが他社のムーブメントを採用したという歴史的な意義からか、デイトナ・エル・プリメロの方が相場的にやや上となっており、あえてより高いお金を払って旧型を選ぶという状況になっています。
実際は詳しい方にお伺いすると、116520の方が明らかにコストダウンがなされているとのことですが、僕たち素人が普通に触ってみた限りでは、やはり自社ムーブメントモデルである116520の方がより洗練され、しっかりとした作りになっており、わざわざ旧型を選ぶ理由がありません。
「あの絶対王者であるロレックスが他社のムーブメントをあえて搭載した」というこだわりだけでデイトナ・エル・プリメロのお値段が高いだけなので、普通に考えればオススメは絶対に次世代モデルの116520です。
実際にどれほどのこだわりがあったとしても、それは大多数の人にはわからないような違いなのです。
それでも・・・「どちらかあげるよ」と言われれば、僕は間違いなくこのデイトナ・エル・プリメロを選んでしまう・・・
もちろん、相場的に高いってこともあるんだけど、このデイトナ・エル・プリメロは飾らない、媚びない最後のデイトナ世代のような気がします。
一応デザイン的にそれなりのアップデイトはしたけれど、あくまでも実用主義。
豪華さの演出にまだ走っていない世代であり、「クロノグラフムーブメントを自社で製作するのはまだ費用がかかりすぎて非効率である」と判断したロレックスの割り切りが気持ちいいくらいのカッコよさで伝わってくる。